現在のモバイル環境といえば、スマートフォンやタブレットが主流となって、「ガラケー」と呼ばれるフィーチャーフォンが、最近になって相次ぐ「ガラケー向けサービス終了」に象徴されるかのように、淘汰が進みつつあります。
現在のフィーチャーフォンは、モデル数が少ないだけでなく形状が似たり寄ったりになってきています。かつてのような、バラエティの豊かさはスマートフォンに奪われてしまいました。
これは、ユーザーとメーカーのウィンウィンで急速に進んだ面もあります。ユーザーにすればパソコンを持ち歩かなくても、手元で豊富なアプリを使って幅広く活用できる事が、スマートフォンの普及を進めています。メーカーにすればOSやアプリを独自に開発しなくても、コストを抑えて生産できるので負担軽減につながっています。
しかし、視覚障害を持っている方はスマートフォンを使えません。なぜなら、タッチパネル操作が出来ないからです。鉄道の乗車券自動販売機は、タッチパネル式になってもテンキーを備えて対応しています。一方で、スマートフォンは、ごく一部を除きテンキーすら無いため使えないのです。
フィーチャーフォンが全く無くなるとは考えにくいですが、バリアフリーの観点を考えると、何らかの方策を取らなければならないのは事実なのではないでしょうか。
モバイルのバリアフリーを考える
