私が帰省時に飛行機を使う理由

ANA985便から眺める富士山これは、SNSの再掲です。この際ハッキリ言わせてもらおう、と言う意味で書きましたが、再度載せます。
かつては、帰省の足と言えば東海道新幹線でした。
こだま号のグリーン車が格安で販売されていたこともあって、Uターン時には利用していました。
しかし、新幹線での帰省を再考するキッカケとなったのは、有楽町火災による新幹線のダイヤの乱れでの、JR東海の対応の悪さでした。
具体的には、乗車予定のこだま号は、新大阪から東京への唯一のN700系使用便でした。
ところが、「本日は都合により、700系での運行になります」とだけ言って、お詫びの言葉がありませんでした。さらに、「この列車は全車禁煙です。おタバコを吸われる方は、他の列車をご利用下さい」と、乗客への配慮が皆無のアナウンスに、憤りを感じました。いくら外的要因で遅れが生じたとはいえ、乗客に「遅れたから仕方ないだろう」と言わんばかりの対応をするのは、如何なものでしょうか。
何事でもそうですが、イザというときこそ真価が問われます。首都圏と関西圏のアクセスは、新幹線が圧倒的なシェアであるために、JR東海としては「利用客は常時確保できる」と考えているのでしょう。
そういった中で、2015年6月に小田原で焼身自殺事件が発生しました。これによって、新幹線に危険物をノーチェックで持ち込めるという事が、白日の下に晒されたのです。しかし、対応策が常時監視カメラ稼働という、十分とはいえない内容であったことに、愕然としました。
確かに、置き去り犯に対しては効果があるでしょう。しかし、自爆テロ犯には全く効果無しです。あの時は、石油だったから犠牲者が2人(自殺者と女性乗客)だったのですが、もしプラスチック爆弾やニトログリセリン等だったら、さらに悲惨な事態になるということは、想像に難くないはずです。
大事なのは、如何にして危険物の持ち込みを阻止するか、です。私の提案は、改札に簡易でも良いからX線検査機を導入する、という事です。しかし、JRグループはコスト増を理由に導入しようとはしません。これでは、何時爆破事件が起こっても驚くに値しないのでは、と考えてしまいます。
一方、飛行機は空港において、必ず保安検査を実施します。つまり、危険物の持ち込みを阻止するための設備が確立しています。テロ事件や爆破事件の後には、その対策を十分に講じた検査方法が行われ、検査内容のさらなる厳格化がなされ、安全で安心できるシステムになっております。危険な固体はもとより、危険な液体でも検出して歯止めがかかる仕組みになっているのです。ペットボトルを見つけると、空港係員やキャビンアテンダントが声かけするのも、安全・安心に気を配っている証左なのです。
こういった理由で、現在では帰省に飛行機を使っているわけです。前にも書きましたが、飛行機は世界中で1日約10万便フライトしており、事故は年間十数件ないし20件前後です。確率的にも安全といえる乗り物なのです。それに、海外や離島に行く時は飛行機の利用が現実的です。事故で怖がっているのが、滑稽に感じないでしょうか。