中央リニアはデメリットが多い

中央リニア【おことわり】これは、SNSで投稿した内容の再掲です。
2027年(予定)に、東京~名古屋間が部分開業する中央リニアですが、現在よりも悪くなることが多くなるのが実情です。その理由を、述べてみます。
(1)中央リニアのメリット
※全体の所要時間が短縮される
→やはり、これが中央リニアの「売り」でしょう。
開業する東京~名古屋間が新幹線の約1時間40分から40分と倍以上に短縮されます。
(2)中央リニアのデメリット
※乗換が増える
→中央リニアの東京側の始発駅は品川です。中央リニアが開業すると「のぞみ号」は全廃する(JR東海が発表している)ので、東京~名古屋間の移動だけでも最速なら品川乗換が必要になります。ましてや、東京~新大阪間となれば品川と名古屋で乗換が必要です。
手荷物が軽いビジネスマンなら問題になりませんが、観光客や帰省客のように荷物が多い場合は負担が大きくなります。
また、東北・上越新幹線は東京駅が始発であるため、中央リニアに乗換えようとすると東京~品川間は従来の新幹線を利用しなければならず、利便性が低下します。
※災害発生後の復旧に時間がかかる
→これは、新幹線でも同じことが言えます。震災が発生した時には、復旧するまでに数ヶ月を要しました。
線での都市間アクセスは、インフラが寸断されると回復に時間がかかります。点での都市間アクセスを行う飛行機のように、数日で運行再開とはいかないのです。
※運賃の割引サービスが期待できない
→中央リニアは莫大な建設費がかかっており、電力も新幹線の約3倍も必要です。建設だけならともかく、維持費用でも新幹線より高コストであるため、これらを回収するとなれば下手に割引運賃を設定するわけにはいきません。
東海道新幹線ですらエクスプレス予約があるものの、わずかに割り引いているのが実情です。航空運賃の割引率には、遠く及ばないのです。
※セキュリティ面において脆弱
→高速で移動する交通機関において重要なのは、危険物の持ち込みを阻止することです。
東海道新幹線での焼身自殺事件は、新幹線が危険物の持ち込みに対して無策であることが露呈されました。コストがかかるという理由で、監視カメラの常時稼働という対策を講じていますが、全く不十分なのは言うまでもありません。それなのに中央リニアの駅は、場所によっては簡素な造りにして無人にするそうです。空港が保安検査を行って、危険物の持ち込みを水際で食い止めているのとは対照的です。
今や、外国人が乗車することも珍しくありません。爆破等の大惨事が、起こってしまってからでは遅いのです。
私が、飛行機で帰省するのは単に速いだけでなく、将来を見据えて負担が小さくなるようにするために選択しているのです。果たして、中央リニアは開業後にどうなるでしょうか。
前述のデメリットが現実に起こるか、杞憂になるか、見守りたいところです。