ホームドアの設置は、一筋縄ではいかない

首都圏の駅では、早いペースでホームドアの設置が行われています。大部分では胸ほどの高さで、ドア幅に合わせるような大きさで設置されています。まあ、車両の仕様やドアの位置がほぼ統一されているが故に、これほどのペースでの設置が可能と思われます。
ただ、場所によってはスマートタイプ(写真上)ならびに軽量タイプを採用しているところもあります。そのようなホームドアに対して、「貧弱すぎる」とか「他を見習うべきだ」という意見が散見されます。おそらく、これではホームドアとして機能していないという思いから、意見されたと考えられます。

これについて言いますが、ホームドアというのは想像以上に重量があります。ホームドアの設置を前提にした強度がある駅ならともかく、それを考慮していない既存の駅は単純に設置というわけにはいきません。
既存の駅に対しては強度が確保されている場合を除き、取り付ける前にプラットホームの崩落を防ぐために補強工事をしないといけません(写真下)。このタイプでは工期が伸びてしまい、稼働までに時間がかかります。一方で、スマートタイプや軽量タイプなら、補強工事が不要な分、工期短縮やコストダウンにつながります。もっとも、利用者数等を考慮しての判断なので統一はできませんが、ホームドアの設置は単純ではないことは明らかなのです。