水曜勉強会で精神医療を知る

水曜勉強会(精神医療)[おことわり]今回の勉強会の講師の意向により、写真中のスライド画面を非公開にしております。ご了承ください。
仕事が終わり、久々に水曜勉強会に参加すると、20人あまりの参加者が真剣な眼差しで聞いておりました。
今回は、精神医療に関わっている方を講師に迎え、日本での精神医療について話されました。
まずは、日本の精神病院の歴史についてです。座敷牢の時代から、精神病院が増加した経緯など、驚愕の事実を話されました。精神病院は増えたものの儲け主義が大半で、長期入院させれば儲かるというのと、国が長期入院を推進していたのが、患者を長きにわたって隔離していたという、おぞましいことが行われていたのです。
そして、精神病院の中の写真(これは特に見せられません。どういうのかを質問されても回答出来ませんのでご了承ください)にも驚きの声が上がりました。精神病院は、自然に恵まれた場所に多く作られていますが、それは偏見により都会に作れないのと、土地が安いというのが理由だそうです。
患者は限られたスペースや時間でしか体を動かせないため、運動不足で肥満や筋力低下を引き起こし、薬の副作用で歩行困難となって転倒で骨折することもあって、リハビリもまともに受けられないまま復帰させられるといった、悲惨な状況に置かれているのです。
そういった中、最近はソーシャルファーム(社会的企業)が、日本で試みを見せようとしています。障害の有無を隔てること無く、誰でも働ける環境づくりに取り組んでいるそうです。ソーシャルファームは、精神病院を全廃したイタリアで始まり、ヨーロッパで広まったものです。
最後は、オマケ的に戦中ならびに戦後の混乱期に、ヒロポンなどの覚せい剤が公然として売られていた写真も登場しました。当時は眠気覚ましに服用していて、薬局で印鑑を押せば入手可能というのですから驚きです。もちろん、今は違法なので入手してはダメですよ。
休憩後、質疑応答に入ると、あちこちから質問だ飛び交いました。関心の高さが並ならないことですよ。そして、フリースペース終了間近までかかった勉強会は、熱が冷めやらないままお開きとなりました。